2013年3月9日土曜日

【Logic】ステレオ感のコントロール


ミックス時のステレオ感のコントロールのために有効と思う方法を挙げてみます。


1. まず各トラック(楽器)のPanを決めて、ものによってはPanを動かす

基本ですが、まずはそれぞれのトラック(あるいは楽器)の定位をしっかり決めることが必要です。例えばドラムのタムやシンバル等を1枚ずつ配置していくことにも効果があります。ものによってはAutomationでPanをリアルタイムに動かすことも有効です(シンセパッド等)。

2. Bus 手前でのPan有効化

Busスロット長押しで表示されるメニューでBus Send方法をポストフェーダーからポストパンに切り替えます。これによってチャンネルスプリットのPan設定がBusに送られる音にも反映されるようになります。特にBusでReverb等の空間系プラグインを使う場合に有効です。


3. Sample DelayでLRどちらかをほんの少し(数ミリsec.)遅らせる(シンセパッドやバックグラウンドボーカルなど)

定番ですが、これだけで簡単にステレオ感が得られます。ピッチもずらすとより効果が高まります。


4. Delay音を逆サイドに返す

Delay音を逆サイドに返すことも有効です(実音がL30ならDelay音をR30に返す、等)。 さらにDelay DesignerでそれぞれのDelay音ごとにPanをコントロールしていくことも効果的な方法です。


5. Stereo Spread、Spreader、Direction Mixerを活用する

付属プラグインのStereo Spread、Spreader、Direction Mixerを活用することも有効です。


6. MSマスタリング(サイドを上げる)

位相を崩しすぎないように注意が必要になりますが、同時に音圧も上げることができます。Waves S1 Imager等のプラグインを使うことで比較的簡単にMS処理を行うことができます。


7. Universal Track Modeを無効化する

これについては好みの問題で、大差ないかもしれませんが、左右のチャンネルのPanノブを直接触れられるメリットがあります(Universal Track Modeがオンの場合、Stereo TrackのPanを細かくコントロールするためには、Direction Mixerなどのプラグインを使う必要があります)。


8. Pan Lawを-3dbに設定する

これも好み/慣れの問題かもしれませんが、そもそもの設定として強制的にセンターを下げることもひとつの方法と思います。